賄賂、裏切りで友情ぶち壊しの交渉ゲーム「イントリーゲ」

今回紹介するゲームは「イントリーゲ」です。

Stefan Dorraさんの作品で、現在ではジェリージェリーゲームズさんからリメイクが発売されています。

■ルール概要

各プレイヤー4分野の学者チップを2枚ずつ持っています。この学者を他のプレイヤーに雇ってもらい収入を得ます。

自分の手番では、収入フェイズ、雇用フェイズ、推薦フェイズを行います。

①収入フェイズ:他のプレイヤーボード上にある自分の学者チップから収入を得る。

②雇用フェイズ:自分のボードの前に置かれている他プレイヤーから推薦されたチップから、任意のチップを雇用する。(自分のボード上に配置する)

③推薦フェイズ:自分の学者チップを2枚好きなプレイヤーの前に置く。

雇用のルールとしては、同じ分野の学者は2枚置けない、各マス1枚までしか置けない等があります。

それ故、他のプレイヤーと競合が起きてしまった場合は雇い主に自分の学者タイルを置いてもらうため交渉しなければなりません。

交渉の自由度は高く、裏切り、嘘、賄賂なんでもあり。お金を貰っといて約束を破棄することも可能。この世に絶対の約束などないのです。

雇用されなかったチップは島流しということで以後ゲームに使用することが出来なくなります。

規定ラウンドこれを繰り返して所持金が一番多いプレイヤーの勝利。なお、所持金は非公開情報。

 

■プレイした感想

ルールブックに注意書きが書いてありますが、これはゲームなのです。それを忘れてはいけません。

プレイ前、ルールブックを読んだとき、いやー誇張しすぎっしょーと思っていましたが、このゲームは確かに注意が必要(笑)

このゲームは手番プレイヤーが1番の力を持っているため、他のプレイヤーは自分に利益が出るように手番プレイヤーのごきげんを取らなければいけません。

ごきげんの取り方は様々ですが例として、未来への約束(今度自分の番に君のをいいように扱うからさ)とかお金をはらう(何も言わずに受け取ってくれ)など

があります。

口約束など当てにならないため、このゲームだいたいはお金で解決します。しかしお金を払って、相応の恩恵を受けれるかと思ったら違うんです。

このゲームは裏切り行為が出来てしまうため、お金を支払っても契約が反故にされてしまうこともしばしば。

このあたりが、友情に亀裂がはいるポイントですね。winwinの関係になる予定が、手番プレイヤーの身勝手で自分だけ得することが出来てしまう…

しかも、ゲームは割と早めに終わるため長期的な信頼関係作りが必要がなく、このあたりもまた裏切り行為を助長させている感じは受け取れました。

裏切られたら自分も他のプレイヤーを裏切ってお金を集めないと勝てなくなります。やさしい世界はここにはありません。

僕は個人的には面白かったですが、気が知れた仲間意外ではちょっとプレイできないかなという印象。

このゲームを最大限に楽しむには、他プレイヤーに少しの気遣いもしてはいけないと思うのでオープンゲーム会とかでは不向きかと。やられたらやり返せ、そんなゲームです。

プレイ中はかなり、ぎすぎすしているので、連続プレイはやめたほうがいい気がします(笑)

このゲームした後は、「そっとおやすみ」でもして和みましょう。

 

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