完成されたおもしろさ シンプルな推理ゲームBlack Vienna
今回紹介するのは推理ゲームBlack Viennaです。
1987年出版のこのゲーム。コンポーネントはカード一式とトークンとシートのみというシンプルさ。
■ルール概要
テーマは3人の犯人のイニシャルを当てるというものですが、ゲームの趣旨は単純なアルファベット当てゲームです。
アルファベットが1つずつ一意に書いある人物カードをシャッフルしてその中から裏向きで3枚抜きます。この3枚のカードに書かれているアルファベット頑張って当てます。
裏向きで抜いた3枚以外をプレイヤへ配り切ります。それぞれのプレイヤーは配られた手札を見て、そのカードに書いてあるアルファベットは当てるべき犯人のアルファベットではないことがわかります。
あとは他のプレイヤーがなんのカードを持っているかが重要。他のプレイヤーも自分も持っていない残ったアルファベットが犯人なわけです。
アルファベットが1つ書いてある人物カードとは別に、捜査に使う捜査カードというものがあります。ゲーム開始時にシャッフルして3つの山に分けて各山の一番上のカードだけ表にしておきます。
この捜査カードには3種類のアルファベットが書いてあります。組み合わせは様々でそれぞれ異なっています。
手番が来たら表になっている捜査カードの3枚のうち1枚選んで、任意のプレイヤーの前に置きます。これは聴取をすることを意味します。
目の前にカードを置かれたプレイヤーは置かれたカードのアルファベットのうち手札にあるアルファベットと一致する数だけそのカードの上にトークンを乗せます。
例えば捜査カードにはAFG
と書いてあって手札にAGがあった場合は2つトークンをのっけます。全部あった場合は3つ乗せます。
捜査を受けたプレイヤーが次の手番になり以降これを繰り返して行きます。
捜査が進むにつれて、犯人の3枚が特定できたプレイヤーは机を叩きBlack Viennaと宣言して答え合わせ。当たっていれば残っているトークン×3点、宣言していなくても当たっているプレイヤー1点もらえます。もちろん外したら点数はもらえません。規定ラウンド行って勝利点を一番稼いだプレイヤーの勝利。
■プレイした感想
こんな単純なコンポーネントとルールでかなり濃密な推理ゲームが出来る事が衝撃的でした。そして3枚当てるだけなのになかなか答えにたどり着かないもどかしさ、集めていたヒントのピースが繋がって一気に答えに近づく爽快さ、記入していたシートに矛盾が生じて落胆する絶望感、まさに捜査をしている気分が味わえます。捜査のアテが当たって一気に候補が消去できたときはナンプレとか解いてる時に似てる気がします。
初プレイだとシートの書き方にしどろもどろして不利になってしまう気がするので、経験者がオススメの書き方など教えてあげると、すんなりゲームが楽しめると思います。ちなみに僕は初プレイの時にシートの書き方が下手だったので矛盾が生じて途中で崩壊しました笑笑
結構プレイしたのですが僕は名探偵ではないのでBlack Viennaとなかなか言えない…
古いゲームなのでなかなか入手手段が難しいかもしれませんがゲーム会などで見かけたらプレイしてみてください。おススメです。
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Clueも好きです。