未公開札で一喜一憂2人用トリックテイキングゲーム「泥棒と乞食」

今回紹介するのは、2人用トリックテイキングゲーム「泥棒と乞食」です。

1984年発売ということで、結構古いカードゲームです。2人用トリックテイキングと書きましたが、このゲーム、2人専用ではなく2人用以外にも3人用、4人用とルールはあります。この記事で取り上げるのは、2人用ルールです。

■ルール概要

スートは4スートで、ランクは黒スートだけ1〜14でその他スートは3〜8という構成。

切り札スートは黒でマストフォローです。

カードは配りきり。ただ配りきりだとゲームにならないので、お互いの前に6枚カードを伏せて並べ、その上に6枚カードを表向きに置きます。あとは4枚ずつお互いの手札としてゲームスタート。

基本的には普通のマストフォローのトリックテイキングと同じだが、出せるカードは、自分の前の表になってる公開札か、手札のカード。公開札を使うと、その下の未公開札がオープンになって使えるという流れ。

お互いカードを使い切ったらゲーム終了で、獲得したトリックのカードに書いてあるポイントの合計値が高いプレイヤーが勝利。

■プレイした感想とか云々

まずプレイはめちゃくちゃ軽く、1ラウンドすぐ終わります。5分くらい。

マストフォローなため、こちらがリードしたスートが相手の手札になく、相手の公開札にあった場合は狙って取りに行けます。それゆえに、手札の4枚がかなり大事で、早いうちに使い切ってしまうと、こっちの手の内は公開されてるも同然で、あとは未公開札の良し悪しに頼るしか無くなってしまう…

切り札以外はハイランクのカードのポイントが高く、相手の公開札に該当スートがあれば、ハイランクカードでリードするだけで高ポイントがとれる最強カードなのです。

言ってしまえば、黒以外のハイランクカードでの分配でかなり軍配に差が出る。

基本的なプレイ指針としてはうまく場をコントロールして、切り札スートで相手の切り札スート以外のハイランクカードを狩るというのが勝利の流れだが結構難しい。

ここまで書くと、割と厳しいゲームなのかという印象ですが、ここで未公開札のスパイスがこのゲームに味付けをしています。

未公開札があることで、ガチガチのカウンティングがあまり必要なくなり、ひょんなところから強カードが出てきて流れが変わったりと、ゲーム感をかなりライトにしてます。

トリックテイキング好きの猛者が本気出して決闘するというよりは、ライトなトリックテイキングを和気藹々としたい人向けって感じです。

といっても、マストフォロー、公開、未公開札あり、盤面から相手の手札を予測したり、未公開札が表になるたびに戦略練り直したりとおもしろエッセンスはあるのでゲーマーでも楽しくプレイできる作品です。

運要素も強いですがそれも含めて愛せるゲームでした。

カード1枚1枚写真が違うのもよい

絶版ですが、トランプでもできると思うのでトリックテイキング好きの方は是非。

 

 

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