地味だけど味があるタイル交換ボードゲーム「スティンジー」

今回取り上げるのは、タイルゲーム「スティンジー」です。

デザイナー:Reiner Knizia
プレイ人数:2-6人
所要時間:30-50分

 

2015年に出たクニツィア先生の作品です。タイトルの”スティンジー”という意味は、”しみったれた”という意味だそう。

■概要

このよないろんな絵柄が書いてあるタイルを集めて得点を競います。タイルには同じ絵柄でも色違いがあったりします。

準備として、最初にランダムで、各プレイヤはー規定の枚数のタイルを引きます。

ゲームの流れとしてはタイルを交換していき、得点をしていきます。

存在する各絵柄のタイルをすべて集めると得点になります。例えばボトルなら、同じ色のボトルを3枚集めた時点で6点ゲットできます。

手番に出来ることは、

1.タイルの交換です。

手番プレイヤーは他のプレイヤーの好きなタイルのセットをゲットすることが出来ます。

例えば、相手プレイヤーの黄色いダイヤのセットが欲しい場合は…

このように貰うことができますが…

見返りとして相手には同じ価値のタイルを取り返す権利があります。同じ価値のタイルとは、

この表を見ると、最上段が枚数、中段が価値となります。

ダイアの2枚セットを手番プレイヤーは取ったので、相手プレイヤーは、2枚の3点分のタイルを取ることが出来ます。

1枚のタイルを3セットか、同じ2枚のセットを1セット取ることができます。

もし、あるアイテムについて同じ色をすべて集めたら、そのタイルをすべて裏返しにして得点にすることが出来ます。

こうすることによって完成したタイルのセットは奪われることはありません。

タイルの交換をしたら、2枚のタイルをストックから引き手番を終了します。

細かい例外的なルールもありますが基本これを繰り返し、ストックのタイルがなくなったときに1番得点が高い人が勝利です。

 

■プレイした感想

ゲーム序盤は、ただ闇雲にタイルを交換している感じで、ピンとこないゲームだなーと思っていました。

しかし、後半に進むにつれて、各タイルが場に出揃ってきて、タイルの交換の一手一手がかなり駆け引きめいてきました。

いかに自分の欲しいタイルをとりつつ、自分の育てているタイルを取られない交換をしていかなければいけないため結構悩みます。

また、終盤は自分でタイルを取ることでツモる可能性が高いため、麻雀の如く多面で待ちの形を作ったりとなかなか考えることが多くて面白かったです。

テーマは海賊ですが恒例のクニツィア先生のテーマ性の無視が出ており、あまり海賊要素はありません。

ゲーム中だれる事もなく、サクサク進み得点を集めている達成感もあり好印象。

プレイ感は軽いのでゲーム終了後も、もう一戦!やりたくなりました。

派手な面白さはありませんが、考えることが多くやればやるほど味が出てくるゲームだと思いました。

スティンジー(Stingy)/PLAYthisONE/Reiner Knizia

akiyosi