今回紹介するゲームは「シロクマ王国にて(Im Reich des weissen Baeren)」です。
魚を捕るために対岸まで渡りまた折り返してお家まで魚を持って帰ってくるゲーム。魚を先に4匹お家に持ち帰ったらゲーム勝利です。
各プレイヤーはエスキモーコマを氷河に乗せて対岸まで移動させます。
自分の手番になったらさいころを振ります。さいころの目には、3か4か、シロクマの目があります。数字が出たらその数だけ行動できます。行動は氷河を動かすかエスキモーコマを動かすか。
このゲームのユニークなシステムとして氷河の動かし方があります。氷河を指で自由に動かしてほかの氷河や対岸にぶつかったら1行動と数えます。すでに隣接している氷河は一緒に押して動かすことが可能。うまく氷河を退ければ1行動で対岸までいけたりもします。爽快ですね!
シロクマの目は行動2ポイントとして扱うか、シロクマを2行動させるか。シロクマの乗ってる氷河を動かしたり、氷河から別の氷河へシロクマを動かすことができます。
シロクマに出会ってしまったエスキモーは、、、お家へ強制送還させられます。捕った魚も没収で、、、シロクマ怖い。
1991年のゲームなので冗長になるのを覚悟してプレイしてみたのですが、シンプルでやることもまとまっており全然色あせないゲームでした。さすがドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。
このゲームの特色である氷河を動かすシステムが面白い!うまく動かせば1行動でかなり対岸まで近づけたりするので後のための経路を考えたりするのが面白い。また、少しでも触れたら1行動扱いなのでギリギリを通すのは、昔あったイ〇イラ棒を彷彿させるプレイ間。
ほかのプレイヤーが乗っている氷河にも乗れるのでうまく相乗りしたりとプレイヤー間干渉要素もあり。シロクマで妨害すると報復されること間違いなしなのでシロクマのご利用は計画的に。箱絵には怖いシロクマの絵が描いてあるのに実際の駒はかわいいくまです。
箱絵の緊迫感はあまりないファミリー、ライト層向けの流氷の動きで一喜一憂できるいいゲームでした。