今回紹介するのは,カードゲーム「 ポイントポーカーNix für Ungut! 」です。
このなかなかインパクトのあるアートワークに目が惹かれがちですが,ゲーム自体も面白いのでご紹介.
名前にポーカーとついてるのでお察しだと思いますが,カードゲームです。
コンポーネントは,得点ボード,カード一式,ポイントチップのみ.シンプルですね.
カード構成も特に代わり映えすることはなく,ジョーカーカード,数字カード(1~7)で構成されています.
この後のゲームは数ラウンド繰り返して行うのですが,ラウンドの最初に各プレイヤー手札カード12枚が配られます.残ったカードはこのラウンドでは使用しません.手札カードに加えて,ポイントチップも各プレイヤー5枚(うち1枚はポイントが2倍になるスーパーチップ)配ります.
スタートプレイヤーを決めてゲーム開始.
手番に出来ることは,以下のいずれかの役を手札で作りプレイするのみ.
・4カード
・4ストレート
・3カード
・3ストレート
・ペア
・2ストレート
・カード1枚
・カード0枚(手札がないときのみプレイ可)
ジョーカーは各手番に1枚のみ使うことが出来てワイルドカードとして役に組み込ませることができます.強いジョーカーですが,ジョーカーを使った手番ではスーパーチップを置けないという制約もあります.
プレイしたら点数ボードのその役に対応している欄にチップを置きます.置くときは1番左側から置きます.すでに他プレイヤーのチップが置かれていたら他プレイヤーの該当チップを右にずらします.
下に書いてあるのはラウンド終了時もらえるポイントで,同じ役でもポジションによって点数が違います.
また.各役3チップまでしか置く場所がないので,右にずらされ続けると得点ボードから押し出されてしまいます.もちろんその場合は0点です.無念.
また,各プレイヤー1枚ずつ配られているスーパーチップは得られる得点を2倍にできるすごいチップ.
5枚目のチップとしてスーパーチップを使うと通常チップと同じ扱いになってしまうというルールもあるので,最後まで出し惜しみしていると悲しいことになります.
規定ラウンド繰り返して,合計獲得得点が1番多いプレイヤーの勝利.
配られた12枚を5手番で役を作りさばくだけのゲームなのですが,これがまた面白いゲームでした.得点ボードを見ると同じ役でもポジションによってかなり点数が違うことが分かります.
4カードを例にとると,最初は35点を狙いに置くも,後からチップを置かれて5点になってしまうなんてことが多々あります.
このゲームのみそはカードを出すタイミングと,他のプレイヤーの残り手札枚数から何の役を出してくるかを読むことです.
役も複数あるのであえて人気がなさそうなところで確実に得点を得ていくのもよし,高得点の約を他のプレイヤーがもう出さないなというラウンド終盤まであっためておき得点を確定させるなど考えるところが盛りだくさん.
基本的に後出しはポジションコントロールできる故に強いですが,スーパーチップが5枚目のチップならば通常チップになってしまうなどの制約があるためすべて後出しがいいというわけではありません.
ゲーム自体かなりコンパクトにまとまっていて,読みあいも熱いので最近のお気に入りゲームです.