今回紹介するゲームは「ピサ(PISA)」です。
このゲームはアドルングから1999年に発売された小箱のカードゲームで、デザイナーはギュンター・ブルクハル先生です。
このゲームはすでに絶版で、僕は約2年間くらい国内外探し回った挙句、ようやく入手することができたもの。
箱が年季を醸し出している…
基本はマストフォローのトリックテイキングであるが、トリックテイキングをする前に投票フェイズたるものがある。
この投票フェイズで、トランプ、1がつよいか13がつよいか、トリックを多くとったら勝ちか、少なく取ったら勝ちかを決める。
なお投票フェイズを行う前に手札は配られており、かつその手札を使って投票をすることがポイント。
手札の具合によって勝てるように投票すればいいわけだ、また投票フェイズでも得点が入る。
1番投票に使った数字の合計値が少なかった順に得点がもらえる。逆を言えば、合計値が少ないということは投票ではあまり勝てないということ。
投票で自分の求めるルールにするか投票は自粛して得点を貰いに行くか悩みどころが多くなっている。
投票後はトリックテイキングを行い順位を決め得点を貰い、投票フェイズの得点と合算して最多得点を獲得したプレイヤーが勝利。
■プレイしたかんそう
基本的にはマストフォローの一般的なトリックテイキングだが、この投票フェイズというものがかなりスパイスになっている。
この投票フェイズで他のプレイヤーの手札を予想したり、仲間と共謀して、強い手札を持ってそうなプレイヤーを貶めにいったりなど、ドラマが多い。
得点方法も悩みどころが多く、投票フェイズではトリックテイキングフェイズでもらえる特典の1/2の得点しかもらえないのだが、それを疎かにすると僅差で負けることも多々。
なかなか悩みどころが多くかつプレイに様々なドラマがあり、シンプルなルールでありながらよく出来たゲームだなぁと思った。
名作だと思います。しかし、入手がかなり困難なので、国内のパブリッシャー様がリメイクで出していただければこのような良ゲーを皆で分かち合えるので、どうかご検討していただきたいです。
Gunter Burkhardt先生はトランプトリックゲームが面白いがこいつも好きだぜ。